空の青さを知る人よ ネタバレ。 映画『空の青さを知る人よ』公式サイト

★新作映画『空の青さを知る人よ』ネタバレなしの感想。2019年で一番面白いジャパニーズアニメ

空の青さを知る人よ ネタバレ

そんな雑学は今関係ないから! そうでした! 話を元に戻しましょう。 「空青」における『井の中の蛙 (以下略)』は あかねの好きな言葉として登場します。 両親を亡くし、幼い妹のために東京行きを諦めたあかねの身の上に重ね合わせると、 『井の中の蛙』=『地元から離れられないあかね自身』 と読み解くことができそうです。 山に囲まれた牢獄みたいな町、というあおいの表現にもなんだか当てはまりますね。 では、後半部分についてはどうでしょう? あかねは義務感であおいの面倒を見ることを選んだのではなく、自ら望んで、恋人 (しんの)との未来を諦めてまであおいと一緒にいることを選びました。 だって、たった一人の家族ですから。 年の離れた妹が可愛くないはずがありません。 つまり、 『あかねにとっての空の青さ』=『あおい』 ということですよね。 つなげて文章にすると、 「あかねは広い世界には出られなかったけれど、本当に大切なあおいと一緒にいられる幸せを知っている」 といったところでしょうか。 映画のタイトルは「空の青さを知る人 (=あかね)よ」なので、慎之介からあかねへの語りかけのように見受けられます。 というか、具体的には終盤の慎之介のこのセリフがすべてを物語っていますよね。 「よかったよ。 妹を一番大切にできるあかねを好きになってよかった」• 慎之介からあかねへの気持ち• あかねからあおいへの気持ち 「空の青さを知る人よ」という短いタイトルの中には、そんな登場人物の大切な想いが込められているのではないでしょうか。 されど空の青さを知る』ということわざは《しんの》にも当てはまっているように思われます。 簡潔にまとめると、こんな感じでしょうか。 「まだ世間の厳しさを知らないけれど、絶対に夢は叶うという自信を持っている」 そんな高校生の《しんの》と関わることで、あおいや慎之介は 『本当に大切なもの』に気づきます。 特に慎之介は《しんの》のおかげで• もう一度、音楽の道で成功するという夢を見ること• あかねへの気持ちを素直に伝えること ができました。 そういう意味ではタイトルの 『空の青さを知る人』には《しんの》も含まれているのかもしれませんね。 生霊(しんの)ってなんだったの? 結局、お堂にいた《しんの》はどういう存在だったのでしょうか? 《しんの》の最後の記憶は、あかねに東京行きを断られた日のものでした。 その夜、慎之介(しんの)は悩んだ末に『ビッグなミュージシャンになってあかねを迎えに来るんだ』と決意します。 その決意の証として、慎之介は『あかねスペシャル』さえもお堂に置いていきました。 おそらく、このときの 慎之介の強い意志がまるでコピーのようにお堂、あるいは『あかねスペシャル』に焼きついていたのでしょう。 「そんなバカな!」という思いもありますが、ほら、お堂って霊的な場所ですし。 《しんの》がお堂から飛び出した時、『あかねスペシャル』が一緒に吹っ飛び、弦が切れていたのも、 「そこに《しんの》が縛られていたから」=「慎之介があかねスペシャルに《想い》を残していたから」 と考えると、納得ができます。 あおいはずっとお堂でベースの練習をしていたのに、そこに《しんの》はいませんでした。 タイミング的に 《しんの》は慎之介が帰ってきたことで現れたと考えてよいでしょう。 ただ《本体》に反応して現れただけか。 それとも、かつての決意を忘れてやさぐれてる31歳の金室慎之介にもう一度あの時の気持ちを思い出させるためか。 本人もわかっていなかったようですが、《しんの》が突然肉体をもって現れた理由はそんなところではないでしょうか。 あるいは、地元の若者を見守ってきたお堂や、『あかねスペシャル』自身が慎之介を導くために《しんの》を遣わせたのかもしれませんね。 「空青」感想 小説版「空の青さを知る人よ」のあとがきに、こんな一文があります。 アニメの世界なのに、登場人物の誰一人として、この世には存在していないはずなのに、 現実を生きる私たちに向かって実に生々しい刃が不意に飛んでくる。 切られて悲鳴を上げている私たちに「いやいや、傷つきながら生きていきなさいよ」と投げかけてくるのが岡田磨里さんの物語でした。 思わず 「それな!」と膝を叩きました。 切ない• 泣ける• 感動する もちろんそういう感想もどっさりあります。 あおいの片思いが切なくて、もらい泣きもしました (あおいちゃんマジ頑張った!) ただ、それはあくまで観客(第三者)としての感想です。 私にとって「空の青さを知る人よ」はなんというか 他人事じゃない物語で、それこそ『生々しい刃』がバシバシ飛んできて、自分自身のことについて考えさせられました。 大人にこそ見てほしい! 「あの花」「ここさけ」では青春ど真ん中にいる若者が主人公でした。 それに対して「空の青さを知る人よ」のメインは31歳の慎之介でありあかねです。 私がちょうど同世代だからか、今回、もうビックリするほど 慎之介への感情移入が止まりませんでした。 だって、ちょっと想像してみてください! 高校生の頃の自分が現れて「わたしはどんな大人になったんだろう?」という目でこっちを見てくるんですよ!? しんのと同じように、未来は輝かしいものだと信じて疑ってない頃の自分が、ですよ!? いったいどんな人なら「安心しろ! 君の願いは何もかも叶う!」と言えるのでしょう。 私なら 「やめてー! こっち見ないでー!」って感じで全力で目を逸らしてしまうに違いありません (言ってて哀しくなる) それでもって、もしも《しんの》みたいに 「将来、お前になってもいいかもしんねえって、思わせてくれよっ!」 なんて言われた日には、完全にKOです。 そんな場面がどうしても脳裏に浮かんできて、『生々しい刃』が胸にグサーっ!と突き刺さってきました。 正直、「うっ」と声が出そうになるくらいに胸が苦しかったです。 ただ、本質は 『そこから』でした。 もし、 高校生の自分にガッカリされるような自分になってしまっているのなら、変わらなきゃいけないんですよね。 慎之介のように「現実は甘くない」なんて言ってないで、ちゃんと「やりたいこと・やるべきこと」をしっかり見据えて、一歩ずつ前に進んでいかなきゃいけないんですよね。 わかってます。 言葉でいうほどそれが簡単なことじゃないくらい、重々承知しています。 でも、それでも、ハッと目が覚める思いがしました。 もしかしたら《しんの》に喝を入れられた慎之介もこんな気持ちだったのかもしれません。 高校生の自分にガッカリされない自分になれているか?• どうすれば高校生の自分に胸を張れる自分になれるか? アラサー世代以上の大人にとって、「空青」は冗談抜きで生き方を見つめなおす機会になると思います。 ……なんて書くとちょっと脅しがすぎるようですが、ホントにいろいろと考えさせられる映画なので、ぜひ大人世代の方々にも広く見てほしいな、と思います。 シンプルにおもしろいしね! まとめ 今回は「空の青さを知る人よ」の感想と考察をお届けしました! 意識して使わないように気をつけていたのですが、 感想は、 めっちゃエモかった! の一言に尽きます!(笑) 「あの花」「ここさけ」で感動した私のツボには直球でストライクでした。 「空青」はこれまでの作品よりも 大人の胸にグサーっ!と突き刺さる方向のエモさなので、• これまでのアニメ見てないよ• ふだんあんまりアニメ見ないよ• 天気の子がおもしろかったから という大人世代のみなさんに強くおすすめしたいですね。 「もう見たよ!」という方は、ぜひ「空青」の感想や考察など、コメントで教えてくれると嬉しいです。

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空の青さを知る人よ【映画】結末ネタバレ!声優から主題歌まで紹介!

空の青さを知る人よ ネタバレ

空の青さを知る人よについて• ジャンル:恋愛、ファンタジー• 劇場公開:2019年10月11日• アニメーション制作:CloverWorks• キャスト:しんの・吉沢亮、相生あかね・吉岡里帆、相生あおい・若山詩音、新渡戸団吉・松平健、中村正道・落合福嗣• 備考:オリジナルアニメ映画 空の青さを知る人よは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (あの花)』『心が叫びたがってるんだ。 (ここさけ)』の長井龍雪(ながいたつゆき)監督&アニメ制作チーム「超平和バスターズ」の最新作。 キャッチコピーは「これは、せつなくてふしぎな、二度目の初恋の物語」 あの花やここさけと同じく、埼玉県秩父市を舞台にちょっとファンタジーなドラマが展開される作品となっています。 >> 入場者特典 空の青さを知る人よの入場者特典は、 空青・あの花・ここさけのメイン3人が揃ったクリアファイル。 これをもらった時点でテンションMAX! あと、裏側に「あの花ラジオ」特別版が聞けるアクセスカードも付いております。 空の青さを知る人よのネタバレなし感想 では、ここからは映画 空の青さを知る人よの感想を3つのポイントに分けてネタバレなしで語っていきます。 特殊な四角関係 これは、せつなくてふしぎな、二度目の初恋の物語 というキャッチフレーズの通り、メインとなるのは主人公のあおい、その姉あかね、その恋人だったしんのすけ、そして13年前の姿であおいの前に現れたもう一人のしんのすけことしんの。 この幽霊的なもう一人のしんのを絡めることで巻き起こる三角関係とも四角関係とも取れるちょっと不思議な恋物語。 キービジュアルだと、この4人が主人公のように描かれていますが、 キリリッとした眉がステキなあおいメインでストーリーが進んでいきますね。 メインはロックな女の子 そして、 メインのあおいはロックな女子となっております。 何がロックかと聞かれれば、生き様がロックな女子。 高校生なんですけれども、勉強をせずに音楽三昧で、将来の進路は東京に出てバンドデビューすること。 性格の方もなかなかロックで、不器用なだけで優しい子なんですけれども、いつもは口も態度になかなかに悪いと。 ヒロインというより、ヤンチャな男の子の主人公!みたいなタイプですね。 そんなあおいが13年ぶりに出会った初恋の人、今は自分と同い年のしんのとの恋。 そして、事故で亡くなった両親の代わりに育ててくれた姉あかねとの家族愛に揺れ動く青春物語となっています。 過去と現在の自分と向き合う 全体を通して見ると、あおい・あかね・しんのすけがしんのをキッカケに、過去と現在の向き合うのがこの作品のテーマなのかなと感じます。 あおいは過去の初恋と今のあかねとの関係。 あかねとしんのすけは高校生だった過去の自分たちと今の自分たちとの関係を。 もう一人のしんのすけ、しんのというファンタジーを絡めたことで、現実ではありえないドラマを生み出しました。 けれど、そこで動く感情はリアルそのもの。 せつなくてふしぎな二度目の初恋の物語を軸に、夢や未来、家族や生き様を考えさせられる作品でもありました。 空の青さを知る人よのネタバレなし感想まとめ 空の青さを知る人よは、リアルな人間模様にファンタジーを加えた恋物語。 あと、恋以外の人間ドラマも熱いよと。 >> 空の青さを知る人よのネタバレあり感想 とまあ、いつもはここまでのネタバレなし感想で終わりですが、 今回はここからネタバレありの率直的な感想に入っていくのでネタバレが嫌な方はここで終わりにしてください。 ネタバレなしだけでなく、もっと感想も聞きたいという意見が来てたので、今回は踏み込んで語ってみたいと思います。 いいですか?いきますよ。 わたくしはですね、長井龍雪監督&超平和バスターズの作品は大好物。 空青上映記念で再放送されていたあの花を見て再び号泣したぐらいですw そんなわたくしの目から見て空青は… 物足りなかった! 正直、物足りなかったね~、ちょっと期待しすぎちゃったのもあるかもしれませんね。 もちろん、つまらなかったということはなかったのですよ。 あの花ではあんなに泣いたのに、空青では泣きそうになったところで終わっちゃった!という感じで…。 人間ドラマを丁寧に丁寧に描く感じで、派手さがあるわけじゃなかったので108分は短かった! あの花のようにテレビアニメで1クールでもっとじっくり見たいストーリーでしたね~ あとは、ここは個人の好みや境遇によるところが大きいと思いますが、キャラクターにあまり感情移入ができなかったのが痛かった。 メインのあおいはロックが過ぎる(笑) 日頃の口の悪さや靴を脱ぎ散らかしたりする行動もそうですけれども、クラスメイトにひどいあだ名付けたり、知り合いとはいえおっちゃんの頭にビールぶっかけたりと、もうロックが過ぎるの。 これ男キャラクターだったら喧嘩に発展してもおかしくない。 けれど、女の子だからなのか、作中だと周りがほとんど怒らないのですよね。 また、このお咎めがないのと自分勝手に見えて、これはこれで損しているように見えました。 結果、 話が進めば進むほど中身はいい子だというのは伝わってきましたが、前半の自分勝手のパンチが強過ぎて、いい子の追い上げが追い付かなかった。 そういった意味でもこの作品は108分では短かったですね~ あかねとしんのすけの大人サイドの考え方もあんまり共感できなかった。 妹のために地元に残ったあかねと夢のために田舎から東京に出たしんのすけ。 その辺も後悔も感じさせるような悩みや葛藤、そして大人になったことを卑下するような態度も見られたので。 もちろんね、 あかねもしんのすけも最終的にはそれらをポジティブに捉えて人生を好転させていくわけですけれども、スタート時点で共感できなかったので思い入れが伸びてこなかったのがわたくしの泣けなかった理由ですね。 なので、この辺は本当に好みや境遇によるところが大きいと思います。 たまたまわたくしには合わなかっただけなので、この辺にバチコン!ハマればまた感想も大きく変わってくるでしょうね。

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『空の青さを知る人よ(空青)』のガンダーラと幽霊【感想考察】

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・『空の青さを知る人よ』って、どういう作品? ・「ガンダーラ」って、何だったの?すごいの? ・作品の裏設定が知りたい! 2019年10月11日、映画『空の青さを知る人よ』が公開されました。 メイン会場のレッドカーペットでは、地元の皆さんから熱い歓迎を受けました😆 — 映画『空の青さを知る人よ』 soraaoproject 初日に鑑賞し、裏側設定がつづられてるスピンオフ小説も読んだので、作品の裏側まで含めて考察や感想を紹介します。 本作のあらすじは、次のようになっています。 山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。 将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。 そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。 二人は、13年前に事故で両親を失った。 当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。 それ以来、あおいの親代わりになり、二人きりで暮らしてきたのだ。 あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。 姉の人生から自由を奪ってしまったと…。 そんなある日。 町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。 そのバックミュージシャンとして、ある男の名前が発表された。 金室慎之介。 あかねのかつての恋人であり、あおいに音楽の楽しさを教えてくれた憧れの人。 高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が、ついに帰ってくる…。 高校生時代の姿のままで、過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。 思わぬ再会から、しんのへの憧れが恋へと変わっていくあおい。 一方で、13年ぶりに再会を果たす、あかねと慎之介。 せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。 出典:『青さを知る人よ』公式サイト ちなみに、本作品は2019年秋頃という時間設定です。 ということは、あおいは2001年生まれかな。 空青の作品テーマと評判、感想 『空の青さを知る人よ』の作品テーマと、それに対する僕の評価を述べていきます。 作品テーマ 僕は以下のようなことがテーマだと感じています。 30代という微妙な時期の、心の揺れ動き 僕もそうなんですけど、30代っていろんなことがあるんですよね。 あおいやしんののような高校生から見ると大人ですが、本人にはその自覚がなかったり、まだ大人になりきれない自分がいたりします。 仕事や家庭、独身ならば恋愛についても、周囲からいろんなプレッシャーがかかる時期です。 自分でも、「こんなもんだろう」という諦めや、「もっとやれるはずだ」という自分への期待や、焦りに心が揺れる時期です。 作品紹介で使われている「二度目の初恋」という言葉には、あかねと慎之介の恋愛感情だけでなく、これまでの人生の葛藤や、歩んできた道が凝縮されているように感じられます。 各キャラクターにとっての『ガンダーラ』がどこにあったのかは、後ほど紹介します。 評判と感想 とても楽しく、あっという間の100分間でした! Twitterでも好評なようですね。 『空の青さを知る人よ』。 超平和バスターズの秩父三部作の中で、秩父が舞台装置としてもっとも意味を持った作品になっています。 あおいがしんのに告白した時に、あおいの表情を映さないことで、逆に、しんのがあおいに与えた影響の大きさが感じられました。 音楽を上手に表現している 原作の超平和バスターズの皆さんは、音楽をやったことがないそうです。 そのため、楽器をしていたことがあるスタッフにギターやベースの扱い方や、ミュージシャンがどういう立ち居振る舞いをするのかなどを教わったそうです。 これにより、リアリティのある表現をすることができました。 慎之介があかねのリクエストに応えて『空の青さを知る人よ』を演奏し終わって、ギターを肩から下ろすときの仕草が、僕には不自然に見えたんですね。 しかし、あれが実際のギタリストの仕草なのでしょう。 あんな素敵な女性がいたら、プロポーズしちゃいます 空青の考察と裏設定 ここからは、スピンオフ小説の内容も踏まえた裏設定を元に、作品中の描写を考察していきます。 あかねスペシャル あかねスペシャルは、18歳の頃の慎之介が秩父に置いてきたものを象徴しています。 置いてきたものとは何だったのでしょうか? あかねスペシャルとは あかねスペシャルは、しんのがバイトで貯めたお金で、あかねと一緒に選んだギターです。 高校時代にあかねと過ごし、あかねと一緒に歩む未来への思いが詰まった、大切な楽器です。 しかし、あかねの両親が不慮の事故によって亡くなり、ふたりの未来への約束が立ち消えてしまいます。 しんのは、 本当は東京に行かずに、あかねと一緒にいたかった。 けれど、前に進むために、 思いを断ち切り、いつか必ず迎えに来るために、あかねスペシャルをおいて一部を出て行きました。 慎之介がアパートの自室で、ギターが入っていないギターケースを開けるシーンがありました。 これには、18才のしんのの決心が込められています。 いつでもギターを取りに戻れる=あかねを迎えに来れるようにしよう• その思いをいつでも思い出せるようにしよう このように考えてに、身の回りの楽譜や写真など、大切なものだけをケースに詰めて、上京したんですね。 しんのの生き霊は、置き去りにしてきたあかねという大切な存在を、思い出させるために出てきたんですね。 おにぎりが表すもの あかねが作るおにぎりは、1万回言っても昆布だけ、というエピソードがありました。 要は、恋人のしんのの好みよりも、自分の妹=あおいの好みを優先させたということです。 これは、自分のことより他人のことを優先するあかねの性格を、よく表しています。 そして同時に、本人は否定していますが、自分の幸せ=しんのと一緒にいることよりも、あおいの幸せを優先させてきたことを暗に表しています。 ラストシーンで「今度ツナマヨおにぎりを作ろうか」とあかねが言うシーンでは、あかねが自分の人生を歩み始めようとしたことを、ほのめかしています。 やさぐれていた慎之介が目を醒ましたことや、自分が思っている以上にあおいが大人になったことを感じて、自分も後悔しないように、本当にやりたいことをやろうと背中を押されたのでしょう。 あかねの作るツナマヨおにぎり、食べてみたいです。 慎之介のものまねの意味とは 慎之介がソロデビュー曲の『空の青さを知る人よ』を、あかねの前で歌うシーンがありました。 途中で高校時代の先生のモノマネをしていましたが、これには二つの意味があります。 一つ目 慎之介の照れ隠し 慎之介が作った『空の青さを知る人よ』は、実はあかねへのラブソングです。 640枚しか売れなかったデビュー作。 本人は黒歴史と言っていますが、デビュー当時の慎之介にとっても、あかねにとっても、大切な作品です。 ラブソングを、相手の目の前で歌うのはさすがに恥ずかしいですよね。 二つ目 二人の本当の想いを思い出させるきっかけ しんのとあかねは、高校1年生の時に、みちんこを介して知り合いました。 このとき、しんのはあかねに一目惚れしました。 とはいえ、あかねは真面目な優等生なのに対して、しんのは威勢のいいやんちゃ坊主。 タイプが違うのであかねも警戒していましたが、しんのは頑張ってアプローチしていました。 そのアプローチの過程であかね向けのラブソングを歌い、途中でものまねを披露しました。 すると、あかねに大ウケし、それから二人の仲は急速に深まっていきました。 しんののモノマネには、そんな背景があります。 別れてから13年後、このものまねによって、互いの思いに改めて気がついた二人。 でも、この時は慎之介はまだ自分の進む方向に迷い、あかねもあおいのことが気になって、自分に正直になれずにいたのです。 しんのは本当にいいやつですね。 作品タイトルに込められた意味 本作のタイトルである『空の青さを知る人よ』は、しんののデビュー曲と同じ名前です。 そしてこのデビュー曲は、あかねが好きな言葉である『井の中の蛙大海を知らず。 されど空の青さを知る』が元になっています。 これはあかねの決意表明で、この街で妹を守り育てていくという思いが綴られています。 逆に、しんのは東京に行けばすべてがうまくいくと思っていました。 けど実際には、場所なんて関係なく、自分にとって大切なものを大切にすることこそが、幸せなんだと気がつきました。 すべての夢が叶うという『ガンダーラ』は、どこか遠くの知らない場所ではなく、自分の心が決めるものなんですね。 それが「空の青さ」の意味するところです。 ちなみに、これは、あおいも同じです。 エンディングロールが流れる際に、大学の合格発表のような写真がありましたね。 あおいは、高校卒業後は東京に行って音楽で天下を取ると言っていましたが、進学することにしたようです。 きっと、この音楽フェスティバルがきっかけで、地元への思いや、自らが進むべき道について改めて考えることができたのだと思います。 ここでも、何が幸せなのかは自分の心が決めるという、大切なメッセージが感じられます。 空青鑑賞後のお楽しみ 『空の青さを知る人よ』の楽しみ方は、映画だけではありません! スピンオフ小説 スピンオフ小説の『空の青さを知る人よ Alternative Melodies』では、18歳のしんのと、31歳の慎之介の2人の視点から、物語が描かれます。 映画の中でしんのが考えていたことや感じたこと、慎之介がどのように心境を変化させていったかなど、心理的な裏側をうかがい知ることができます。 また、映画のラストシーンの翌日、翌々日についても描かれています。 エンディングロールで流れた、3年後の世界への出発点が、よく分かると思います。 Amazonなどで買うか、U-NEXTに登録して割引価格で買うのがおすすめです。 以下は、あいみょんのコメントです。 脚本を読ませていただいた時、しんのやあおいと同じく音楽をやっている身として共感できる部分や、青春の淡い痛さみたいなものが自分にもあったなと感じました。 監督やスタッフの皆さんに曲を聞いていただいた時に、「この楽曲と寄り沿いながら映画を作っていきたい」と言ってくださり、映画づくりの一員として携われたことを、とてもありがたいなと思いました。 楽曲制作の最初に映画のタイトルまるまる使った曲を作りたいという話をしていたので、作れたことを嬉しく思っています。 作品に寄り添いつつも、自分らしさのある素敵な曲になったと思いますので映画も楽曲も楽しみにしてください! 出典:『空の青さを知る人よ』公式サイト.

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